4ステップでできるコーチングの意味と方法の注意点

コーチングとは、
クライアントのやる気を引き出し、
目標達成を促す手法です。
コーチングは
ティーチングやカウンセリングと
混同されることがありますが
内容は全く異なります。
また、
多くのコーチが見落としてしまっていますが
コーチングとは、
カウンセリングの手法と
合わせて行うことで、
より大きな効果を発揮する事ができます。
この記事では、
- コーチングの意味と
- 効果を十分に発揮するための注意点、
そして
- 4ステップでできるコーチングの方法
をご紹介します。ぜひご覧ください。
1.コーチングとは?
コーチングとは、クライアントが自身の目標達成や、欲しい結果を手に入れるために、「気づき」を引き出すことです。
そしてコーチングで大切なことは、答えを伝えることではなく、クライアントが答えを見つけられるように促すこと。
そんなコーチングですが、ティーチングやカウンセリングと混同されることが多々あります。
そのため、今回はティーチングやカウンセリングの意味もお伝えしながらコーチングについてご紹介します。
1-1.コーチングとティーチングの違い
コーチングとティーチングは、一見似ていますが、実際の内容は異なります。
ティーチングとは問題の解決や目標の達成に向けて助言をすることであり、コーチングとはクライアントが『自分自身で』問題の解決方法や目標の達成方法に気づけるように促すことです。
つまり、ティーチングは、経験や知識を踏まえて助言をすることであり、コーチングはクライアント自身が学びや気づきを得ることを目的としているのです。
1-2.コーチングとカウンセリングの違い
カウンセリングもティーチングと同様に、混同されることがありますが、クライアントに及ぼす効果は異なります。
カウンセリングとは、悩みを抱えているクライアントに対して行うものであり、そのマイナスな感情を軽減したり、解消させたりすることに効果があります。
それに対してコーチングは目標に向けて、やる気を高めるなどプラスの感情を引き出すことに効果的です。
一見対極に位置するコーチングとカウンセリングですが、冒頭でもお伝えしたとおり、この2つを組み合わせることで、より大きな効果を発揮するのです。
なぜなら、マイナスな感情を持っていながら目標を達成しようとしている状態は、自分の望んでいる未来に対して、ブレーキを踏みながら、アクセルを踏んでいる状態だからです。
つまり、あなたが前に進もうとしているにも関わらず、心のマイナスがその成長を止めているのです。
そのため、カウンセリングを行い、マイナスな感情を解消し、その後にコーチングを行うことでより大きな効果が発揮できる可能性が高いのです。
2.コーチングのメリット・注意点
目標達成や、やる気を引き出すことに効果的なコーチングですが、コーチングを行うことでどんなメリットがあるのかをご紹介します。
また、コーチングの効果を最大限に発揮するための注意点があります。
注意点を理解したうえでコーチングを行うことで、より大きな効果を感じられるかもしれません。
2-1.メリット
コーチングを行うことには以下のようなメリットがあります。
- 自覚していなかった能力に気づく
- モチベーションが上がり、判断力が身につく
- 業務の効率化につながる
コーチングはクライアントに気づきを促すものですので、自覚していなかった自分の能力に気づくというメリットがあります。
また、クライアントはコーチングによって自然と自己分析を行うことができます。
そのため、自分がどうすべきかが分かることでモチベーションが上がり、そこから業務の効率化にもつながるのです。
2-2.効果を発揮させるための注意点
コーチングの効果を十分に発揮するためには、以下のような注意点があります。
- 信頼関係を築くことが重要
- クライアントの気持ちを尊重することが大切
- クライアントの状態にコーチングが適して いるか判断する必要がある
コーチングにはスキルや知識が必要ですが、それ以上にコーチとクライアントとの信頼関係が重要です。
この信頼関係がなければ、どんな介入をしようがクライアントは、本音を答えてくれず、ゴールに導くことは難しいのです。
冒頭でもお話したように、コーチングはクライアントが答えを見つけられるように「促す」ことが目的ですので、クライアントの気持ちを尊重することが大切です。
人生の経験値や知識の差が大きい場合、もしかすると、クライアントに答えを伝えてしまいたくなる事があるかもしれません。
そんな時でも、クライアントが自分の考えを引き出せるように意識してみてください。
気持ちを尊重してもらえることで、モチベーションに繋がり、コーチングの効果を充分に発揮できるはずです。
また、コーチングは、クライアントがコーチングを受け、そこでの気づきを実践に活かすものです。
つまり、コーチングとはクライアントの自主性によって結果に差が起きてしまうことがあります。
まずクライアントにとってコーチングが適切な状況にあるのか、あるいは、カウンセリングが適切な状況にあるのかを判断した上で、セッションすることも必要です。
こういった注意点を踏まえてコーチングを実践してみてください。
3.コーチングに必要な3つの基本原則
コーチングに必要な3つの基本原則があります。3章ではこの3つの原則についてご紹介します。
3-1.双方向のコミュニケーションを取る(インタラクティブ)
コーチングを行う際には、コミュニケーションが双方向であることが大切です。
コーチングは、どちらかが一方的に話すのではなく、双方向でのコミュニケーションで進めていきます。
コーチングと聞くと、「コーチが一方的に話を進めていくものだ」と感じる人もいらっしゃるかもしれません。
クライアントの考えを引き出すために、コーチの立場にある人が質問や問いかけることはあります。
しかし、基本的にはクライアントが自分の言葉で答えを導き出せるようにすることが大事なのです。
3-2.現在進行形で進める(オンゴーイング)
コーチングは現在進行形で行うことも大切です。
クライアントの状況は常に変化していくものですので、その状況に合わせたコーチングを行うことが必要です。
つまり、一度だけでなく継続して行うことで効果を得られます。
「コーチングを行い、実践し、またコーチングを行う」この繰り返しによって目標達成の実現に近づいていくのです。
コーチングを一度行い、実践してみるとまた新たな気づきがあるがあるかもしれません。
その状態からコーチングを行うことでさらにレベルの高い状態を目指すことができるのです。
このようにコーチングは現在進行形で継続して行うことが大切です。
3-3.クライアント一人ひとりに個別対応をする(テーラーメイド)
コーチングにおいての「個別対応」とは、その人にあったコーチングのことを指します。
人によって考え方や、育った環境、習慣などが違います。
そのため、Aさんに効果があった方法がBさんにも効果があるとは限らないのです。
例えば
Aさんは褒められるとやる気が出てくる人
Bさんは指摘されると悔しい気持ちからやる気が出てくる人
だとします。
この場合、Aさんとのコーチングでは、プラスの言葉を使って積極的に褒める方法が合っていると言えます。
また、Bさんとのコーチングでは、マイナスな言葉を使って改善点を厳しく指摘する方法が合っている可能性があります。
つまり、AさんにはAさんに、BさんにはBさんに合った方法がある、という前提をもってコーチングを進めていきます。
クライアントがどんな価値観や考え方を持っているのかを見極めながら、その人に合った方法を探すことでコーチングの効果を充分に得られると思います。
4.コーチングの方法(コーチングスキル)手順
この章ではコーチングの方法をご紹介します。
コーチングの方法には様々な流れがありますが、基本的にはどの手法も同じ手順でクライアントをゴールへと導きます。
4-1.現在の課題を見つける
最初に行うことは現在の状況の整理です。
コーチングを行う際に、自分の現状を変えたいと思っていても、
- どのように変えるべきか分からない。
- 自分の改善すべき課題が分からない。
といった状況が考えられます。
クライアントの状況を確認する際には、クライアントの主観であることを理解し、第3者の視点から状況を読み解くことも重要です。
このように、現在の状況を整理しながら、どんな課題があるのかを見つけます。
4-2.目的や目標を決める
次に、コーチングを行うことにどんな目的があり、どんな目標を達成したいのかを明確にします。
4-1.で見つけた現在の課題を基に、その課題を改善するとどんな状況を得られるのか、そして、その先にどんな目標があるのかを決めます。
ここでは目的や目標をできるだけ具体的に決めることが重要です。
目標が具体的であれば、現在の状況との比較がしやすくなり、課題の改善すべき点や、目標のために何を行うべきかが明確になります。
4-3.目標達成のための計画を立てる
そして、目標達成のための計画を立てます。
ここでは、まずクライアント自身が目標を達成したかのように振る舞うことで、現在と比較し、どのような変化があるのかを明らかにします。
そこから逆算し、
- いつまでに達成するのか
- 何をすべきなのか
- その計画は実際に可能なものなのか
これらを明確にしていきます。
さらには、中間目標を設定することも効果的です。
中間目標を設定し、それを達成することで、モチベーションの維持ができることや、クライアント自身が、成長に気づくことにもつながります。
このように、計画を立てる際には、自分が目標を達成したかのように振る舞うこと。
そして、期限を設定することで、自分がいつどんなことを行うべきなのかが具体的になり、やる気を引き出すことにもつながります。
4-4.進捗を見守り、必要に応じてサポートする
3章の3つの原則でもお伝えしましたが、コーチングは現在進行形で行うことが大切です。
コーチングを行った後、コーチングで得た気づきを踏まえてクライアントが実践した時に、うまく進むこともあれば、改善が必要なこともあるかもしれません。
その様子を見守り、必要であれば再度コーチングを行い、どんな点をどのように改善すべきなのか気づけるようにサポートします。
あるいはクライアントが成長しているところを、さらに伸ばせるように促すことも大切です。
こういったことを繰り返すことで、4-2.で決めた目標達成につながります。
5.コーチングでクライアントのやる気を引き出す
今回は、コーチングの意味や方法についてカウンセリングやティーチングとの違いも踏まえて、ご紹介しましたがいかがでしたか?
コーチングを行うには、スキルや、コーチとしての知識が必要です。
しかし、コーチングを行う上で、いちばん大切なことは、クライアントとの信頼関係です。
信頼関係が存在しなければ、どれだけコーチングを行っても、クライアントを本当の意味で変えることはできないのです。
この信頼関係を築くためには、クライアントとコミュニケーションを取り、心を通わせていく必要があります。
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