仕事・恋愛・人間関係で効果を発揮!『傾聴力』を高める6つの質問

人から好かれる魅力的な人たちや、
絶大な信頼を得て、
周囲の人の心を動かしていく人。
こういった方たちの共通点に
「傾聴力の高さ」
これがあるのは間違いありません。
傾聴って、話をよく聞くことでしょ?
と思われている方もたくさんいらっしゃるのですが、
そもそも傾聴のスキルは
カウンセリングやコーチング、
セラピーなど、心理を扱う分野の技術です。
相手の本音を見事に引き出したり、
本人も気づいていないような、
心の深い部分にある悩みや問題の
本質に気づくように促すこともできる。
人の成長や問題解決の場面で土台になる
とても重要なコミュニケーションスキルなのです。
そこでこの記事では、
傾聴力を高めていくために役立つ
6つの質問をご紹介していきます。
実践するほど、あなたの評価や人間関係が
大きく変わることを実感できるはずです!
1.傾聴力とは?
傾聴力とは、相手の心と話に気持ちを向け、「心から聴く力」をいいます。
傾聴力を高めるほど、あなたの「人生の質」「生活の質」「人間関係やコミュニケーションの質」が高まっていきます。
なぜかというと、人生において人とのコミュニケーションは欠かせないものだからです。傾聴力が高ければ高いほど、良い人間関係が築けて、自然と幸せで充実した人生を送ることに繋がります。
傾聴力は仕事やビジネス、人間関係、あるいはコーチングやカウンセリングなど、人と接する場面において、特に効果を発揮します。
継続的に業績を伸ばしている経営者や優秀なビジネスパーソン、コミュニケーション能力の高い人、他者の信頼を集める人、人の気持ちを掴み、動かすことが上手い人ほど、傾聴力が高い傾向があります。
仕事の場面で部下との関係に悩みがあったり、人間関係で悩まれている方は、傾聴力を高めることで悩みを解消できるかもしれません。
傾聴について、詳しくは以下の記事で解説しています。
2.傾聴力が高いことのメリット3選
この章では、傾聴力が高いことで得られるメリットを3つお伝えします。
2-1.信頼関係が築ける
1つ目のメリットは、信頼関係を築くことができる点です。
傾聴をすることで、自分の話や相談にきちんと耳を傾けてくれると相手に思ってもらえるので、信頼をしてもらいやすくなります。
信頼関係が築けると、相手がより話してくれたり、色々な相談をしてくれたりします。
お互いが話しやすい関係性は、プライベートでも仕事でも必要になってくるでしょう。
2-2.円滑なコミュニケーションがとれる
2つ目のメリットは、円滑なコミュニケーションがとれるということです。
相手の考えや思いを尊重できるため、円滑なコミュニケーションがとれるようになります。
傾聴とは、相手に寄り添って、相手の話を受け入れる姿勢のことなので、自分が積極的に話すということではありません。
人は、自分の話を聞いてくれる人を好む傾向があります。
聞き上手は、相手と深いコミュニケーションが取れ、良い関係が築けるでしょう。
2-3.心理的安全性が高まる
3つ目のメリットは、心理的安全性が高まるということです。
心理的安全性とは、メンバーが安心して率直な意見を言えたり、質問がしやすい環境のこと。
心理的安全性が高まることで、部下も話しやすい環境が整い、チームや会社全体で積極性が高まり、仕事の成果に繋がると言われています。
チームで一致団結する為にも、心理的安全性を高めることは重要です。
部下と上手くいっていない人や、部署内のコミュニケーションがうまくいっていない状況などがあれば、話しやすい環境が整っていないかもしれません。
傾聴を意識することで、心理的安全性も高まり、仕事でも結果が出るようになるでしょう。
3.傾聴力を高める6つの質問パターンと質問法
傾聴のステップの3つ目「積極的傾聴」にもあったように、傾聴の際に適切な質問が使えると、レベルの高いコミュニケーションが取れるようになります。
相手が自分で思考や考えを整理したり、気づきを得ることができ、なおかつ、カウンセリング、コーチングの役割も果たすことができる効果的な質問を6つご紹介します。
3-1.コミュニケーションの目的(何のための時間か)を方向づける質問
コミュニケーションの目的が明確な場合、はじめに、お互いの意識を目的に方向づけた上で傾聴しましょう。
例えば、マネジメント、誰かの悩み相談、コーチング、カウンセリングなどのように、コミュニケーションの目的が明確な場合、「何のための時間か」を予め確認し合うことで、目的に意識を向けた上で、傾聴することができます。
以下に具体的な質問をご紹介します。
【効果的な質問の例】
- 営業において
:本日は御社(あなた)にとって、どのようなメリットがあるかをご判断いただく時間になります。よろしいでしょうか?
- マネジメントにおいて
:今日は◯◯について話ができたらと思っているけど、大丈夫?
- コーチングやカウンセリングにおいて
:本日はどのようなテーマでセッションをしたいですか?
など
このようにコミュニケーションの目的に対して意識を向けることで、話がそれたり、散らばることを回避し、大切な話に集中できるようになります。
3-2.本当に欲しい結果、望んでいる状態、なりたい自分を明確にする質問
相手が望んでいる、「本当に欲しい結果」「望んでいる状態」「なりたい自分」を明確にしましょう。
ゴールや目標の達成、悩みや問題の解決の基本は、「どうなりたいか」を明確にすることです。そのため、「どうなりたいか」を明確にした上で傾聴することで、相手の「人生の質」「生活の質」をより良くすることに、話を方向づけた上で傾聴することができます。
そしてもしも、悩みや問題を抱えている場合は、「悩みや問題の代わりにどのような状態を手にしたいか」と質問しましょう。それにより「どうなりたいか」へ意識を方向づけることができます。
さらに、「どうなりたいか」を明確にすることで、脳や無意識も方向付けられます。その結果、望んでいる状態に対して、思考や感情が整理され、必要な答え、アイデア、解決策を見出しやすくなります。
以下に具体的な質問をご紹介します。
【効果的な質問の例】
- 望ましい状態を明確にする質問
:どうなりたいですか?/どのような状態を手にしたいですか?
:何が欲しいですか?/何を得たいですか?
:どのような自分になりたいですか?
- 悩みや問題の代わりに、どうなりたいかを明確にする質問
:現状に変えて、どのような状態を作りたいですか?
:悩みや問題の代わりに、どうなりたいですか?
:こじれた人間関係を、どのようにしたいですか?
:苦しい現状に変えて、どのような状態を作りたいですか?
:無理、できないと思っている自分の代わりに、どのようになりたいですか?
など
このように、相手がどうなりたいかを聴き、明確にすることで、大切なことへ話を方向づけることができます。さらに、別の話にそれたり、曖昧なまま進むことを避けることができるようになります。
3-3.「出来事、思考、感情、思い込み」を具体的にする質問
相手が話してくれる、出来事、思考、感情、思い込みについて具体的に聴きましょう。
具体的に聴くほど、悩みや問題の解決、目標達成に向けて答えやアイデアを見出し、必要な行動を取りやすくなります。例えば、相手自身も気づいていない、「はっ」とするような事実や答え・アイデアが生まれたり、「私には無理」「私にはできない」などの執着を緩め、手放すことにもつながります。
以下に具体的な質問をご紹介します。
【効果的な質問の例】
※「私には無理」「私にはできない」と思っている方に対する質問を例としてご紹介します。
1 |
5W1H :そう思わせた出来事は、いつ、どこで、誰といる時、何が、どのように起きたのですか? |
2 |
具体的には? :具体的にはどういうことですか? |
3 |
もう少し詳しく教えていただけますか? :それについて、もう少し詳しく教えていただけますか? |
4 |
例えば? :例えば、どういうことでしょうか? |
5 |
どのように? :どうして無理なのですか? |
6 |
何が問題ですか? :それは、どのような問題ですか? :それにより、どのようなマイナスがありますか? |
7 |
本当に? :本当に?(それは本当ですか?) :それは事実ですか?(それは思い込みですか?それは誰かに言われたのでしょうか?) |
8 |
いつ?(何がきっかけで?) :いつ、そう思ったのですか? :いつから、そう思っているのですか? :何がきっかけでそう思ったのですか? |
9 |
どうして? :どうしてそう思ったのですか? :何がそう思わせたのですか? |
10 |
誰が決めたの? :それは誰が決めたのですか? :それはあなたが決めたのですか? :それは誰かの影響を受けていませんか? |
11 |
何(誰)と比べて? :何(誰)と比べて、そう判断したのですか? |
12 |
どんな意味がありますか? :それはあなたにとって、どのような意味がありますか? |
13 |
どのようにして分かりますか? :無理だというのは、どのようにして分かりますか? |
悩みや問題、マイナス感情、ネガティブな思い込みにとらわれている時ほど、自分視点の曖昧な情報の中で、悶々としがちです。しかし具体的な質問で、「曖昧さ」を「具体的」にするほど、必要な解決策、変化、行動を見いだすことができるようになります。
つまり問題は問題でなくなり、マイナスの感情を手放し、ネガティブな思い込みを緩め(手放し)、マイナスの意味付けを健全なものへ変えやすくなります。つまり、傾聴力を高めるために欠かせない質問になります。
3-4.押しとどめているマイナスの感情を開放する質問
相手が抱え込んでいる感情に耳を傾けましょう。
抱えている感情を表に出すことで、自分の想いや感情を客観的に見ることができ、マイナス感情やネガティブな思い込みが緩んできます。それをきっかけに、思考、感情、行動に変化を生み出しやすくなります。
以下に具体的な質問をご紹介します。
【効果的な質問の例】
- それについてどのように思っていますか?/考えていますか?/感じていますか?
- 相手に対して何を伝えたいですか?
- 相手に何を理解してほしいですか?
- 本当は相手との関係をどうしたいですか?
- 伝えていない感謝、お詫び、怒りがあるとしたら何ですか?
など
心理学NLPでは「感情は出しても問題ないけれど、問題を抱え込み、溜め込むことの方が問題になる」と教えてくれます。それほどネガティブな感情や思い込み、葛藤は、心の中に抱え込み、溜め込むほどに、心を蝕んでしまいます。
しかし、なかなか声に出せないのも事実です。そのため、相手が感情を開放できるように質問する力も傾聴力になります。
3-5.結果や行動を妨げているものを明確にする質問
「あなたの結果を妨げるものは何ですか?」という質問を使いましょう。
それにより、相手の結果を妨げる思考、感情、行動、思い込み、価値観、環境などを明確にすることができます。そして、結果を出すために必要な変化や行動を生み出せるようになります。
以下に具体的な質問をご紹介します。
【効果的な質問の例】
- 結果を妨げている(止めている)ものがあるとしたら何ですか?
- 行動を止めている(止めている)ものがあるとしたら何ですか?
- マイナスを生み出している思考、感情、行動があるとしたら何ですか?
など
どれだけ頑張って行動し、プラスを積み重ねても、妨げるものがあると思うように結果は出ません。自転車のペダルをどれだけ高速で回しても、同時にブレーキを掛けていたら、思うように前に進まないのと同じです。
そのため、このような質問をした上で傾聴することは、とても重要な意味を持ちます。
3-6.可能性を生み出す質問
「もしも、◯◯なら〜」という質問を行いましょう。
「もしも」という言葉を頭につけることで、「無理」「できない」と限界を設けていることに対して、心理的なハードルを下げることができます。それにより、可能性に目を向けることができるようになります。
以下に具体的な質問をご紹介します。
【効果的な質問の例】
- もしも何でもできるとしたら、どのような行動を取りますか?
- もしも解決できる可能性があるとしたら、何から始めますか?
など
不安や恐れを感じている時、あるいは諦めている時、自分に自信を持てない時ほど、思考が停止しがちです。しかし、「もしも◯◯」や「仮に◯◯」という質問をすることで、仮説として思考することができます。そして可能性に意識を向け、広い視野で思考できるようになります。
もしも相手が自分に限界を設けているなと気づいたら、この質問を使いましょう。これも傾聴力を高める効果的な質問になります。
最後に
この記事では、傾聴力とは何かという基本から、傾聴の種類や方法と、傾聴の効果を高める具体的な質問例をご紹介しました。
傾聴力は人と接するあらゆる場面において高い効果を発揮します。
傾聴力が高い人は、どんな人とでも信頼関係が築け、円滑なコミュニケーションを取ることができますので、市場価値の高い人材として、引く手あまたの存在になれるでしょう。
是非、今回ご紹介した傾聴の基本と、効果的な質問を日常で使ってみてください。
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