「人と話すのが苦手」なワケと克服する6つの方法
あなたが話すのが苦手だと感じているか、
話すのが苦手で困っている人がいるなら、
きっとそれは、矢印が自分に向いているからでしょう。
なにを話そうか?
こんなこと言って大丈夫だろうか?
なんて思われるかな?
こんなことを考えていると、
なかなか話すのが楽しいとは思えません。
そして近年「雑談」をテーマにした本や
動画やセミナーに注目が集まっています。
「雑談」は、さまざまな内容のことを
気楽に話すことなので、これまでは自然に
身につけるだけで済んでいたことです。
それが、雑談を「学びたい」
とまで思う人がいるということは、
それだけ会話の重要性が高まり、
苦手意識が強い人が増えているということでしょう。
加えてコロナ禍で
マスクをしていて表情が見えづらかったり、
オンラインでの会話で生じる
微妙な間が気になったりするという声は多く、
元々苦手な方は特に、
仕事や恋愛での自信の無さにつながっています。
そこで、話すのが苦手になってしまうワケと、
それを克服する方法をご紹介します。
1.「人と話すのが苦手」なワケ
人と話すのが苦手なのは、人と話すときに矢印が自分に向いていて「自分がどう思われるか?」を気にしすぎるからです。
こんなこと話して、
嫌なひとだと思われないかな?バカにされないかな?大丈夫かな?
と心配しながら話してしまって、自分がどう判断されるかを気にしてしまい、自分が話すことが上手くできず、苦手に感じるという悪循環が続いてしまいます。
ですので、「相手の話を聞く」くらいに矢印を相手に向けて、意識を変えるだけでも、会話への苦手意識は克服できていきます。
意識を変えれば、人と話すときに「頑張って話さなくてはならない!」と構える必要がなくなるので、純粋に会話を楽しめるようになります。
「聞く」という気持ちであれば、初対面の人と話すのもラクになりますし、身近な人とのコミュニケーション力も上がり、よりよい関係が築けるようになります。
ここからは具体的な克服方法を、実践心理学や、人見知りだった私の経験談を交えてご紹介していきます。
2.「人と話すのが苦手」を克服する6つの方法
ここでは、会話への苦手意識を克服する方法について、6つの方法を学びます。
できれば、段階を経ていくといいのですが、必要だと感じる個所から取り組んでも結構です。
2-1.「上手く話せなくても大丈夫」と意識を変える
そもそも、会話に、明確な失敗はありません。その場を穏やかに楽しむことを第一に考えればよいのです。
無意識のうちに「上手に話さなくては!」と思い込んではいないでしょうか。
「相手を楽しませなければいけない」「うまいことを言わなければいけない」など、こうした思い込みが、苦手意識を膨らませます。
考えてみてください。
私たちは普段、人と話すときに、相手にそこまでの期待をしているでしょうか。
他愛もない雑談であれば、ただ、にこにことやわらかい表情で相づちをうってもらうだけで、十分なのではないでしょうか。
私たちは、お笑い芸人でもコメンテーターでもありません。うまい切り返しなどは必要ないのです。
たとえ言葉に詰まったとしても、話が盛り上がらなくても大丈夫。
ミラーリング効果(※)で、自分が楽しんでいれば、相手も自然と楽しい気持ちになってくるものです。
具体的には、以下2つのポイントを心がけてください。
- 「上手く話そうとしなくても大丈夫」という安心感を持つ
- 楽しむ、という意識で会話する
※ミラーリングとミラーリングの効果
ミラーリングは、相手と無意識レベルで同調しあい、信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルです。優れたビジネスマン、コミュニケーションの上手な人ほど、ミラーリングを使い、効果を実感しています。
2-2.どんな自分になりたいかを明確にする
「人と話をするのが苦手な自分」に代えて、どんな自分になれたらよいでしょうか。
会話上手になったら、どんな未来が待っているでしょうか。
なりたい自分の、明確なイメージを描きましょう。
人は、ゴールが明確であればあるほど、それが具体的であればあるほど、目標を叶えやすくなります。
あなたが本来叶えたいのは、会話上手になることそのものではなく、その先の実現したい未来があるはずです。
その光景を、ありありとイメージしてみましょう。
【イメージ例1:恋愛における会話】
- 密かに恋をしている会社の女性と、気軽な雑談ができるようになる
↓ - ランチに誘えるようになる
↓ - ランチでの会話が弾み、彼女が楽しそうにしている
↓ - デートに誘い、夜景の見えるレストランに食事に行く
↓ - いつもよりも深い話ができ、親密度アップ!
↓ - デートを2,3回重ね、思いきって告白し、OKをもらう!!
【イメージ例2:仕事における会話】
- 営業先のお客さまと、気軽な雑談ができるようになる
↓ - お客様が心を開き、自分から話をしてくれるようになる
↓ - 雑談の中から、お客様の潜在的なニーズをたくさん拾える
↓ - お客様にもっとも合った商品を、説得力をもって提案できるようになる
↓ - 営業成績が伸びる!
↓ - 自信を持ってバリバリと仕事ができるようになる!!
【イメージ例3:どんな心理状態で会話をしたいか】
- 心底、リラックスして会話を楽しんでいる
- 相手に心を開き、気がねなく自分の話ができている
- 相手との心のつながりを感じる
- 会話の合間の沈黙さえも心地よい
- 相手に対する興味と好奇心を持って
いかがでしょうか。
こうした光景を、その場の景色や見えるもの、聞こえてくる音や、高揚感をイメージし、生き生きと描いてみてください。
自分が「ワクワクする!」「うれしい!」「楽しい!」と思えるイメージをしましょう。
2-3.人と話をするのが得意な人、上手な人に学ぶ
あなたが「この人は話がしやすい」「この人との会話はいつも弾む」と思うのは、どんな人でしょうか。
そうした会話上手な人から学ぶ、というのもひとつの方法です。
お手本にしたいと思う人を決めたら、なぜ、その人を会話上手だと思うのか、その人のどんなところが話しやすいと思わせるのか、リストアップしてみましょう。
【リストアップの例】
- きちんと目を見て話してくれる
- 相づちをうってくれるので、安心して話せる
- 「それで?」など、話を促してくれるので話しやすい
- 話に共感してくれる
- 話をひととおり聞いてくれたあとに、自分の体験を話してくれる
- 表情が豊かで、見ていて飽きない
リストアップしたら、できることから、どんどん真似てみるといいでしょう。
また「朱に交われば赤くなる」という言葉がありますが、話をするのが得意な人、上手な人のいるところに、積極的に身をおくといいでしょう。
はじめのうちは、話を聞きながら観察をしているだけでもいいのです。
一緒に過ごす時間を増やすうちに、なんとなくそのエッセンスがわかり、自分も自然とそれができるようになります。
2-4.傾聴する
自分から話すのが苦手であれば、聞き手に回りましょう。
人は、潜在的に「自分の話を聞いてほしい」という欲求を持っています。
話を聞いてもらえることで、自分の存在を認めてもらっているという、自己重要感が満たされるからです。
聞き上手になれば、想像以上に人間関係が良好になり、自分もまた、相手からたくさんの話を引きだせることで、会話への苦手意識が薄れます。
聞き上手になるためのスキルに「傾聴」があります。
傾聴とは「深いレベルで、相手をよく理解し、気持ちを汲み取り、共感する」聴き方です。
ただ話を聞くのではなく、相手の心に寄り添い共感しながら聴く、というのが大事な部分です。
具体的には、以下のポイントを意識します。
【傾聴する際のポイント】
- 相手を尊重し、相手のために「心に耳を傾けて」聴く
(相手の話に100%集中します) - 相槌と頷きを返す
(相手の話し方のリズムに合わせで、相槌、頷きを返します) - アイコンタクトを大切にする
(凝視しすぎに注意。穏やかな目線でアイコンタクトをとります) - 間や沈黙を大切にする
(沈黙は思考をまとめる時間です) - 気持ちを汲み取りながら聴く
(話の奥にある感情に寄り添います) - 相手が話しやすい雰囲気を作る
(やわらかい表情で、相手のペースに合わせます)
以下の記事で傾聴について詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
2-5.コミュニケーションについて学ぶ
コミュニケーションは、学んで実践すれば、必ず成果がでます。
自分に合った正しい方法を学び、実際の対話をしていくことで、誰でも会話上手になることができるのです。
コミュニケーションを学ぶツールには、以下のようなものがあります。
- 1.書籍
(会話に関する本がたくさん出ています) - 2.教材
(有料のものはもちろん、WEB記事や著名人のメルマガ、無料動画なども大いに活用できます) - 3.コミュニケーションセミナー、講座
(学んだことを、実践しながら練習できるのが魅力です) - 4.心理学系のセミナー、講座
(心理学系のセミナーでは、効果的なコミュニケーションスキルを学ぶことができます)
いずれにせよ、学んだあとは実践することが大事です。
実践することにより、自分のものになり、さらなる成功体験を積むことができます。
【著者からのコメント】
ここで、私の話を少しばかりさせてください。
かつて私は、コミュニケーションにとても苦手意識がありました。
就職したのは、大手化粧品会社。
華やかな職場で、憧れの仕事に就いたものの、お客様と何を話していいかわからず、
また先輩たちとの会話にもうまく入れず、周囲からいつも言われるのは「おとなしい」。
自分に自信のない日々を送りました。
しかし今は、人に対する苦手意識はまったくありません。
接客やコミュニケーションを教える側に周り、研修やセミナー、執筆活動をしています。
いちばん苦手だったことを、こうして教える側に周ることができたのは、ひとえに「苦手が故に学んだから」なのです。
主にわたしが活用したのは、実際に生身で学べるスクールやセミナーです。
マナー講師になるための養成スクール、心理学NLPを学ぶスクール、コミュニケーション系のセミナーなど、複数の受講生同士で実践できる場が、自分に合っていたようです。
コミュニケーション講座に関しては、以下の記事で詳しくご紹介しています。ご興味をお持ちの方はご参考にされて下さい。
2-6.はじめの一歩を踏み出す
さぁ、ここまで読んだら、「今からできるはじめの一歩があるとしたら何か」という視点を持ってください。
何を行動するかが決まれば、前に進みやすくなります。
また、行動すると、行動しない時に感じていた不安や怖れは、現実ではないことに気づきます。
例えば私は「年上女性との会話が苦手」という思い込みを、長年持っていました。
化粧品会社勤務時代に、先輩やお客様とうまく話せなかった経験が、後を引いていたからです。
年上女性に話しかけられた際、「はい」「いいえ」のような返事や、質問に対する受け応えはできるものの、自分の話をすることが、特に苦手でした。
そこを克服するための「はじめの一歩」として、 話し上手な同僚を真似るということを意識してみました。同僚をよく観察すると、あることに気づきました。
それは「先輩、聞いてくださいよ」と言って、自分の話をはじめるのです。
この「先輩、聞いてくださいよ」は、とても可愛らしく、先輩もにこにこしながら「なあに?」と、笑顔で話を聞いていました。
そこで私も、話をする際は「先輩、聞いてください」というひとことから、少しづつ、自分の話をするようにしてみたのです。
これはとても効果的で、これまで仕事の話しかできなかった先輩と、家族のこと、恋愛のことなど、自分についての話ができるようになったのです。
そしてはじめの一歩は、以下のようなとき、とくに効果的です。
- 何を行動していいかわからない
- 目標が大きすぎて、できないと思ってしまった
- 不安と恐れにより、思考や感情が止まっている
など
ぜひ、何か試してみてくださいね。
3.人と話すのが苦手なのを克服するコミュニケーションスキル
人と話すのが苦手なのを克服するために、信頼関係を意識したコミュニケーションを行いましょう。
会話やコミュニケーションを円滑にするには、なんといっても信頼関係が大切です。
信頼できない相手とのコミュニケーションは、壁越しに会話をしているようなもの。
話は通じているものの、相手の真意が見えず、警戒している状態です。
人と人が会った時に起こる心の動きは以下のようになります。
警戒をとき、安心感を与え、信頼してもらう。
心理療法では、カウンセラーやセラピストと、クライアントとの信頼関係のことを「ラポール」と言います。
この「ラポールを形成すること」が、日常生活においても、あらゆる人とのコミュニケーションの鍵になります。
もっとも取り組みやすいラポール形成の方法は、動作や言葉により「私とあなたは、似た者同士だ」と感じてもらうこと。
人は、自分に似たものに安心感や好感を持ちます。
はじめの一歩として取り組みやすいものに、以下があります。
- 相手の話のスピード、テンポ、リズムに合わせる
- 話の内容に共感、同意する
- 相手の立ちふるまい、ジェスチャーを似せる、合わせる
- 相手と同じ言葉、表現を使う
- 呼吸を合わせる
- うなずきや相槌を合わせる
など
すでに知っているよという方も、徹底的に行うことで、相手の反応や得られる結果が変わります。
まとめ
話すのが苦手と感じるワケは、自分に矢印が向いているからで、「話を聞こう」と意識を変えるだけで、克服につながるとわかりました。
そして会話への苦手意識は、意識を変えて実践を重ねていくことで、徐々に霧が晴れるように、やがてクリアになってゆきます。
まずは、「仲良くなりたい」と思う人と、会話の練習をしてみてはいかがでしょうか。
人は「こうなりたい」という明るいゴールがあると、やる気がでます。あなたが生き生きと、会話を楽しめますように。
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